『君の匂い』 星が光る夜のこと 一人で道を歩いていると ふわっとレモンの匂いした その瞬間 たくさんの 甘くて 酸っぱくて 少し苦い 君との思い出が 頭の中を駆け抜けた 君もレモンの匂いがした 私はそのレモンの匂いを 一番近くで感じていた 腕を組んだとき 抱き合ったとき キスをしたとき 君との思い出は レモンの匂いだった 久しぶりのレモンの 酸っぱい匂いは 青春時代を共に過ごした 君との 大切な記憶を 呼び戻した 「私の恋も レモンのように 酸っぱかった」 夜の空に つぶやいた