私の名前は酒井 美久。
美しいの美に久々の久でみく。

私はクラスで1番嫌われ、そしていじめられている。
私は友達なんて必要ないと思う。
裏でぐちぐち言ったり、誰かの物を隠したり。
そーゆーのが嫌いだからだ。
私が帰りの準備をしていると。
「あの、君が美久さん?」
と茶髪の見知らぬ男が近寄ってきた。
私は
「はいそうです。なんですか?」
とこたえた。
茶髪の男は頭をかきあげながら言った。
「俺、美久のことが好きなんだけど、LINE交換できない?」
と。
いや...会ったこともないし話したこともない人とLINE交換すんの?ちょっとこの人頭イカれてる...
当然私は
「いやです」
とこたえた。
すると茶髪の男はなにかを紙にかいて、その紙を私にむけた。
「はい!登録しといて」
え...
「私いやですって言いましたけど?」
そういうと茶髪の男は走って去っていった。
その紙を見ると。
名前、電話番号、IDが書いてあった。
あの人、伊川 慎一って言うんだ?

結局あのメモを制服のポケットの中にいれておいた。

「...ただいま」
帰宅すると母親がいた。
「あらおかえりぃ〜今日は遅かったわねぇ〜」
と言われたけど無視して自分の部屋へ行った。
部屋にもどり、ケータイをいじっていた。
誰もする相手なんていないけどね。
ふとあの茶髪の男を思い出す私。
その人のことを考えたくなかったのでそのまま布団をかぶって寝た。

目が覚めると2時だった。
のどがかわいたので今から適当にジュースでも買ってこようと思う。

自動販売機のところに誰かがいた。
「...茶髪の男」
そういうと男は自動販売機のジュースをみた。すると
「...俺さー、入学式のときから美久のこと好きなんだ。俺が道に迷ってると美久が道を案内してくれた。それが嬉しくてずっと好きでさ。」
何言ってるんだろう。
私はそんなことした覚えない。
「私そんなことしたおぼえないんですけど...」
「...しっ!不良どもがきた。隠れるぞ」
男はそう言って私の手をにぎって自動販売機の裏に隠れた。
「今からそこら辺の女でもとっつかまえて無理矢理でもその女と付き合えねぇかなぁ?」
「お前 がらわるくねぇ?」
「ははっ勝手に人の金盗んだお前よりはひどくねぇよ...あ?」「自動販売機の裏に誰かいねぇか?」
不良たちは私たちをみた。
「おぅおぅ。てめぇらなんだ?俺達をじっと見て文句でもあんのかごるらぁ!」
「...あ。健司、この女でもいんじゃねぇの?」
「あーそうだな。この隣の男はどーする?彼氏じゃねーよな。」
なんて残酷な人達なんだ。
そう思ってるとうでをつかまれた。
「きゃっ!」
力が強くてほどけない。
すると茶髪の男...ううん。慎一はその手をほどいてくれた。
「...んっ...」
私と慎一はキスをした。
なに...してん...の?
「この子は俺の子だ!手ぇだすな!不良どもちれっ!このっ健司とか言うクソ猿とハゲ!」
不良どもは顔を青ざめて去っていった。
間をあけて私はこう言った。
「........ありがと」
「ははっ当たり前だろ?好きな子なんだからさ」
でも...キスって...私はむすっとしながらしばらくしゃべれなかった。
「え...と?もしかして美久、初...ちゅー...?」
「う...でもありがとう」
そのまま私は帰った。