宮中に帰ってきますと。
薫と匂宮が楽しそうに話しています。
「人里離れた奥深い所に」
「ほう、そんなところに、みめ麗しき姫がいたら楽しいだろうね」
「ひょっとしたら」
「あるかもしれない」
「ふふふふふ」
二人は意味ありげに笑っています。