「何をしておいでですか!お二人とも!」
それは優しくも美しい紫の上のお声でした。

二体の鬼はみるみる小さくなって紫の上の手のひらに
載るほど縮こまってしまいました。

紫の上は二人を元の大きさに戻されました。
二人は両手をついて紫の上にひれ伏しています。