惟光は薪を割っています。賄まかないの式部がおぜん 立てをしています。ずっと源氏の読経が響いています。 年は老いても声は昔とちっとも変りません、 艶つやのある若々しい声です。 「雲隠様、夕霧様がお見えのようです」遠見をして惟光が叫びます。