「お礼?」
「どうもありがとうございました」

浮舟そっくりの少女が深々と頭を下げます。
「ちょっとまって、お告げをした人ってどんな人?」
「とても美しい品のある方で紫の上式部と申されました。源氏もとても
喜んでいますとお伝えくださいとも申されました。そして私も。
.....ふふふ」