薫の君の打ちひしがれたお姿にお慰めの文を渡す気の利いた女御も
いましたが、やはりこの方は時間がかかりそうです。

それでもやがて女一の宮や宮の君にひと時苦しみを紛らわせに
なられるようになり、葬儀も身分の低いものはそのようなものかと
やっと気が落ち着いてこられるようになりました。