そののち薫の君から間もなく京へご引越しの準備が整
いますと連絡があり母君も大喜びしておられます。

ところがある日双方の使いの者が鉢合せをしてしまいました。
薫の君は疑いを起こして警備を厳重になさいます。

とうとう匂宮は山荘に近づくこともできません。
犬にも吠えられ