薫の君はあの姫君が匂宮邸にいることを知りましたが、
どうも母君がほかの隠れ家をお探しのようだと聞きます。

そしてとうとう薫の君はかなり強引にあの姫君を宇治の
新しい建物にお移しなさいました。

「薫はかなり強引じゃなあ、今回は」