母娘はそのまま中の君のもとへ向かわれました。
積もる話をされた後、

「くれぐれもこの姫をよろしくお願いいたします」
そう言って母君は帰っていかれました。

この姫のふとした表情があまりに大君に似てるので
中の君もほんとに驚くばかりでした。