「昔のよしみで今も変わらぬあなた様のご厚意、
誠にありがとうございます。もしよろしければ
直々にお会いして御礼申し上げたく存じます」

薫の君は胸躍らせて何度も何度も繰り返し
中の君からのお手紙を読まれて、

「お手紙拝見いたしました。昔のよしみなどと