夏の終わりのある日薫の君はひそかに匂宮を宇治へご案内しました。 もし中宮のお耳にでも入ったらもう二度と宇治へは来られなくなります。 その年の暮れ、とうとう大君は心労のため病の床に就かれ薫の君に看取られ ながら静かにお亡くなりになられました。