キーンコーンカーンゴンッ…

前から思った。
前からでは無い。
高校入ってからだ。

「なぁ…ここの学校の鐘可笑しくね?」

「前からだろ。」

萩弥は、
生物のノートに
先生の落書きをしている。

因みに、
席は俊の左隣が萩弥で
俊と萩弥の後ろが優征と洸汰だ。

「ぶつかるとか…ダサっ…」

「うるせっ…見えなかったんだよ‼︎」

萩弥に文句を言われ、
後ろの2人に笑われた。

「しかも、ぶつかったのって
天文部の荒垣 萌空じゃね?」

優征が、
ペン回しをしながら
さっきの彼女の話をする。