次の日になり、
学校に向かった。

「モアイ、ちゃんと持って来た〜?」

「もっちろんっ‼︎」

涼が聞くと
ドドーンッとドヤ顔をして、
お年玉袋を見せる。

涼は、一度思考停止。

「とーも。私を一度殴って。」

隣の友実を見る。

「涼、殴っても同じだよ。
私もお年玉袋しか見えない。」

「え?ダメだった?」

なぜ、
お年玉袋に入れる必要があるのか。

不思議で仕方ない涼と友実。

「入れないと、無くしちゃうからね〜」

珍しく舞子が、
萌空のフォローに入った。

フォローというより、
共感したんだろう。