そして、初日の出まで10分。
「ちょっと母さん出てくる。」
俊は、走って海岸に向かう。
防波堤の上には
BOY’sぼっちが集まっていた。
「おっせぇ俊。」
「すまんすまん‼︎ゲームしてた‼︎」
「大晦日までゲームかよっ‼︎」
萩弥が呑気な俊に一言いい、
優征が綺麗なツッコミを入れる。
「そーや、きっくーは?」
俊が周りをキョロキョロしていると
異常にげっそりした洸汰がいた。
「あ?」
「そうだった…きっくーは、
夜になると不機嫌なるんだよ…」
優征が苦笑いして洸汰を見る。
そんな事を気にしないで
ベンチに座り日が昇るのを待つ。