〜會澤家の巻〜

大晦日と言うのにも関わらず
ソファで父親とバスケを見ている萩弥。

「ちょっと‼︎貴方‼︎
少しは手伝ってくれないかしら⁉︎」

「悪い悪い。後少しだけ…」

「萩弥‼︎貴方も手伝いなさいっ‼︎」

「後少しだけ。」

テレビに夢中の親子2人。
すると、インターホンが鳴り響いた。

「もう…はーいっ‼︎」

母親が玄関に向かうと
困ったような声が聞こえた。

「ちょっと行ってくる…」

萩弥は、母親を心配して
玄関に行くと休みで
見ていなかったあの子が立っていた。

「涼…なんでいるんだ…」

「LINEしたのに…」

玄関には拗ねた涼が立っていた。