電車に揺られて1時間くらい。

そして、バスに乗り
着いた水族館。

「うわぁ‼︎すごい‼︎」

急いでいる舞子が
小学生の子供の様に見える。

「急がなくても、魚たちはいるよ。」

喉で笑う洸汰は、
舞子の親の様だった。

「あれがコブダイ。」

「でかいコブ‼︎
でも、煮付けとかに…」

魚を見て、食べ物にしか
変換しない舞子に苦笑いする洸汰。

「舞子、お腹空いたのか?」

「えへへっ…」

笑うと舞子の腹の虫が鳴いた。
舞子は、恥ずかしかったのか
顔を真っ赤にして下を向いた。

「じゃ、お昼は俺の奢りね。」

「いいの?」

頷いて舞子の腕を引いた洸汰。