観覧車から見る夜景は、
とっても綺麗だった。

舞子も嬉しそうに笑って、
外を眺めていた。

「よしっ…帰ろう‼︎」

「そうだな。送るけど…」

「大丈夫だよ〜♪
じゃ、こーた‼︎
また、デートしよーねっ‼︎」

手を振って、駅に向かった舞子。

“デート”と言う単語に、
顔を真っ赤に染めた洸汰。

「で…デートって…
そんなつもりじゃないだろ…」

洸汰は、いつもの参考書を開いて
家に帰宅した。

また、あの本屋に
居たら舞子に逢えるだろうか。

そんな温かい気持ちが、
芽生えていた洸汰。