凹みとイラつきを抑えながら
歩いていると携帯が鳴り響いた。

「萩弥の…彼女?」

「はーい‼︎俊さーん‼︎
大至急に荒垣 モアイの所に来て〜‼︎」

「は?」

「急いで来ないと…フフフッ…」

涼の企みの笑い声が聞こえ、
猛ダッシュで教室に行くと
4人がニヤッとして俊を見ていた。

「え?なんだよ…」

「もあーい‼︎」

「いーやーだぁー‼︎」

頭をゴンゴンしている萌空。
どう見ても、様子が変だ。

俊の脳裏には、
嫌なことが浮かんだ。

後輩の告白を受け入れたと思ってた。

「ッチ…照れ屋め。
明日、萌空と回ってくれない?」

代わりに涼が言う。
そのセリフに安堵する俊。