萩弥から出た言葉。
奪い返す。
ここは、意地でも
男を見せるべきと思った俊。
「やってやる…」
俊の恋心に、火がついた。
そして、部活のとき。
後輩達が、部室の片隅で騒いでた。
「罰ゲームな‼︎」
「天文部の部長に告るとかっ‼︎」
「ヤベェやつー‼︎」
ギャギャ楽しそうに騒いでた。
俊と萩弥は、顔を見合わせた。
滅多に怒らない俊の顔が、
イラッとした顔をしている。
萩弥は、俊を部室から出した。
俊は、無言で壁を殴っている。
「落ち着け。」
「腹立つ。覚えとけよ。」
それだけを言い残し、
俊は体育館に消えた。
