歩いていると、
美味しそうな屋台が
ズラリと並んでいる。

「何か食べるか?」

「たこ焼き‼︎」

俊が奢ってくれるらしく
遠慮なく甘えた萌空。

たこ焼きを平らげ後は、
俊が指差した所“お化け屋敷”だった。

「ん?お化け屋敷?入るっ‼︎」

お化け屋敷の中は、
真っ暗で何も見えない。
俊より先に歩いていると。

「暗〜い‼︎」

「逸れるなよ。」

俊がそう言うと萌空の腕を掴んだ。

「う…うん。」

一瞬ドキッとした萌空。
顔が段々熱くなっているのが分かる。

これが“恋なんだ”と萌空は確信した。