だから、涼は言ってしまう。

「やっぱ、今日キモい。」

「キモいばっかり言うんじゃねぇ。」

ククッと喉で笑う涼。
萩弥は、後ろを向いて帰ろうとした。

「帰るのー?」

「キモいばっかり言うから帰る。」

「拗ねている〜」

ベッドから出て萩弥の隣に並んだ涼。

さっきよりは、元気そうだ。

「拗ねてねぇよ。」

「今日、部活?」

「今日は、休み」

一緒に廊下を歩きながら、
教室に戻る。

「萩弥、帰りね‼︎」

「勝手に決めんなよ。」

教室に戻った涼は、楽しそうに笑った。

萩弥の耳は、赤く染まってた。