俊も萌空と目が合うと笑った。
すると、萌空はすぐに逸らした。

そんな行動に、
胸の奥がチクッとした俊。

「なぁ…俺…体おかしい…」

3人が俊を見る。

「大丈夫。」

「お前の頭がおかしいんだよ。」

「ここなら…大学病院近いですよ?」

心配する様子なし。
俊は、さっきの痛みなど忘れて
バスケットボールを3人に当て始めた。

それを避けるため、
3人は走って逃げ出す。

「人の心配くらいしろぉぉぉっ‼︎」

「「「般若だぁぁぁっ‼︎」」」

爆笑しながら、走り出す。

そんな3人を呆れた顔で見る監督。
つられて笑う部員達。

そろそろ、春が来るかな。