我に返ったのか、萌空はバッと離れた。
「あ…あああっりがっとっ‼︎」
「大丈夫か?」
カチコチな萌空は、
真っ赤な顔でお礼を言った。
その様子が面白く、笑った俊。
すると、メールに
“流星群行くぞ”と書かれていた。
「じゃ、また7時な。」
合流するため、
走って3人の元に戻った。
初めて女の子を助けた。
そして、不意にも
可愛いと思ってしまった俊。
萌空に触れた感触がまだ残っている。
それがなぜか嬉しかった。
「俺変態かよっ‼︎」
顔が段々暑くなっていくのが
分かってきた俊は
自分の頬を強く叩いた。
