だが、部室の空気は重い。
「あの…何があったの?」
優征が恐る恐る友実に聞く。
だが、友実は淡々と返事を返した。
「ちょっと喧嘩?みたいなもの。」
微笑む友実は、慣れたもんだって顔。
奥にいる涼は、
かなりご機嫌斜めのご様子。
何があったのか分からないが、
みんなが勉強の準備を始めた。
「じゃ…俊は萌空さん教えてあげて。」
「うっす。」
萌空の目の前に座る俊。
地味に緊張してガチガチだ。
「なら、僕が舞子さんで…」
遠慮気味の洸汰。
舞子は、空を見て笑っている。
「俺が…友実さんで…」
「友実でいいよ。」
微笑む友実にボフッと赤くなる優征。
