いつもより機嫌のいい優征。
ある意味、不気味で仕方がない。
「優征…お前、熱あるのか?」
恐る恐る俊が聞くと、
可愛らしい微笑みで横に顔を振る。
「勉強会楽しみだなぁ〜♪」
こんな上機嫌な優征は、
今まで見たことない。
そんな上機嫌な優征に
“恐怖”と言う文字を覚える3人。
スキップしながら
教室に入る優征の背中を
見ながら3人はコソッと喋り始めた。
「絶対に今日のお菓子…」
俊が洸汰の耳元で囁く。
洸汰は、ゴクンッと唾を飲む。
「やべぇな…」
優征の恐怖のお菓子。
さぁ、今日は何が入っているのか。
