『我の声を聞きたまえ…』


『魔界に使えし従順なる使徒よ…』



『我に従わんこと畏み申す!』





……………。




…やっぱり何も起こらない…よね。




"キリカ”は呪文らしきものを唱えたあと
心底残念な気持ちと羞恥心におわれていた




キリカは、ふぅっ…とため息をついて
ベッドに潜り込んだ。


「こんな平々凡々な世界なんて滅びちゃえばいいのにな」









カチッカチッカチッカチッカチッ……。


ジリリリリリリー!!ジリリリリリリー!

ガチャっ…


「うーん…眠い…まだ寝ていたいよー…。」

顔に手の甲をやりまだ半目のキリカ

やはり朝は誰でも嫌いなものだと思う。
紺色の長い髪をくしゃくしゃとかいて

また目をゆっくり閉ざす。









『おやおや?もう一度眠るのかな?
それはいけないなぁ…。』






「……。」

『どのように起こせば良いのか…。』

「…?!???!、!!???!」

『レディには失礼なことだが起きないようならこうだっ!』

「ふぁっ?!??!!!!」