『起きたまえレディキリカ、』


キリカをゆすり起こすアトラス。



「うぅんー…。」


眠い、と言いながらムクっと起きるキリカ
紺色の髪はボサボサだ。



『朝によわいのだな…。しょうがないなー』



そう言うとキリカをお姫様抱っこして
椅子に座らせ着替える以外の身支度を
アトラスが、テキパキと済ませた。



「はっ!なぜ椅子に?!」


『おはようキリカ着替えはそこに置いてあるよ。』




眼の前には朝食、整っている髪
アトラスが?…。



一応アトラスにローキックをかましてから
朝食を取り、

着替えようとした。




「あれ?こんな服持ってたっけ?」


『その服は私が用意した。服はあまり持ってなさそうだったからな。』


げっ!このおっさん何であんまり服ないの知ってるの!?
まぁ確に1日ほとんど制服のまま過ごしていたから服はろくなものがない。




アトラスが用意してくれた服は、

上がカッターシャツと、緑のカーディガン
ベージュのショートパンツ
ストッキングが置かれていた。


『この街は寒くもなく暑くもない
温度調節が難しいかもしれないから、
調節しやすい服を選んだんだ。』


着替え終わって見事にぴったりなサイズに驚いているとアトラスが入ってきた。





「ねぇ…。」


『何かね?』



「なんで私の服のサイズ…知ってるの。」



『ギクッ…いやー14ぐらいの歳ならその位の
サイズだろうとっ!消して触ってサイズ
確認などしたいっイヤイヤ、しないっ!』




このあとアトラスは
滅茶苦茶フルボッコにされた。








何なの?おっさんやっぱキモチワルイ。








異世界2日目朝からどっと疲れてしまう。






『今日はまた会わせたい人たちがいる。』


「人達?」

『あぁ、少なくとも力になってくれると
思うよ。』




どんな人達だろ
キリカは少しワクワクしながら家をでた。