これは俺と、南が出会ったときの話。 ーーーーーー………… 1年、夏。 「それでさ─…」 軽く話を聞き流す恭太。 お構いなしに話を続ける。 ドンッ! 「きゃっ」 「うおっ」 我ながら情けない声だと思う。 「す、すみませんッ!」 高めの声だった。 「いや…悪ぃ」