蛍はふとあることを思いついた。 兄弟が持っている能力とこの世に存在しないはずの神様の事。 それはこの惑星に存在しないはずの『魔力』と並々ならぬ『腕力』を持っている事だ。 「にぃ本当に神って実在するのかな?」 「神がいるかなんて俺に聞かれてもわからねぇよ」 「だよね」 「蛍…頭大丈夫か?」 「うるさい」 「珍しいな蛍が神様に興味を持つなんて…この前『神様なんて実在しない』って言ってたのに」 「神が来訪者の侵入を知って それに備えるため僕らは、産まれて来たのかなって思ったから」