ゴールデン☆キャット

そろそろ嫌がらせもいい加減にしてほしいと思っている中、今日はいつもにも増して憂鬱だった。


最近は男女一緒にやる事が多かったのに今回は女子は外でテニス、男子は体育館でバスケだった。


嫌がらせが増すに決まっている。


気分が落ち込む中受ける体育の授業。


予想通りワザとボールをぶつけられた。


先生は気付いているのかいないのか分からない。


仮に気付いていたとしても何も言わないと思う。


ボールをぶつけられながらも、泣きそうな顔は絶対に見せなかった。


そんな顔をすれば相手を喜ばせるだけだから。


それにこの授業が終わればお昼休み。


桐生君との時間が待ってる。



「日直は倉庫にボールとラケットの片付けを頼むな。」

「分かりました。」



みんなが教室に戻って行く中、私は急いで片づけをした。