ゴールデン☆キャット

教室に居る時はこうして三人で話す事が増えた。


相浦君は普通にしてくれるけど、他の人はそんな事ない。


私に対してだけ……。


前からそうだけど、桐生君と付き合い始めて更に酷くなった気がする。


それでも桐生君の存在のお蔭で気にせずにいられる。


気付けば心の支えになっていた。



「今日は何かある?」

「今日はないよ。 明日何か作って持ってくるね。」

「んじゃ明日楽しみにしてる。」



子供みたいに「お菓子〜。」と言われるから、いつもクッキーやらチョコレートやらを持ち歩くようになった。


それとは別に私の作るお菓子もいつも楽しみにしてくれている。


楽しかったお菓子作りがもっと楽しくなった。


それにレパートリーも増えた。


今日帰ったら何を作ろうか……そんな考えで頭の中はいっぱいだった。