ゴールデン☆キャット

こんな事言う人じゃないと思ってたから、妙に恥ずかしい気持ちになった。


立ち上がると桐生君に手を差し出された。


これって……そういう事だよね?


恐る恐る手を握ると「ぶっ」っと吹き出された。



「は!? 何!? お前らそういう関係!?」

「そー、こういうかんけぇい。」



握った手を見せびらかす様に持ち上げられた。


何で恥ずかしげもなくこういう事するかな!?



「嘘だよね!? 冗談でしょ!?」



信じられないという顔をしている笹野さん。


自分の事でいっぱいいっぱいで忘れてた。


笹野さんも桐生君の事が好きだったんだよね……。



「冗談なわけないじゃん。 俺たち付き合ってるから。 俺がみのりを溺愛してんの。」