ゴールデン☆キャット

桐生君に何てメールを送ろうかと考えていたら、結局家でゴロゴロする形になってしまった。


用もないのにメールしてもいいのかな?とか、迷惑じゃないかな?とか色々考えていたら、結局何も送れなかった。



「お前からのメールなら何でも嬉しい。」

「え……?」

「もう遠慮すんな。 彼女からのメールが嫌なわけねーだろ。」



『彼女』……その言葉が頭の中で何度も木霊する。


まだ半信半疑な自分が居る。


モテモテな桐生君が私の彼氏なんて夢なんじゃないかと思う。


ご飯を食べ終えると、桐生君は当たり前の様に膝の上に頭を載せた。



「いつもみたいに頭撫でて。」

「しょうがないなー。」

「ははっ、やっぱお前の手落ち着く。 甘い匂いも好き。 素直じゃないところも可愛い。 本当は寂しがりな__」

「もう! 分かったから寝て下さい!!」



恥ずかしくて言葉を遮ると、桐生君は軽く笑って直ぐに寝息を立て始めた。