ゴールデン☆キャット

少し話すと桐生君は電話を切ってまたゼリーを食べ始めた。



「よく分かんないけど、良かったの?」

「体育祭の打ち上げ行く予定だったけど、気分じゃなくなったから断った。」



本当に自由人。


ってか体育祭の打ち上げとか知らなかった。


まー友達いないし、私が知らなくて当たり前か。



「ねぇ……お願いがあるんだけど……。」

「何? みのりからお願いとか珍しいじゃん。」



『みのり』!?


今『みのり』って言った!?


顔がカーッと熱くなった。



「何赤くなってんの? かぁわいい。」



ワザとらしく「みのり〜」と名前を呼びながら私の頬をツンツンする桐生君は、私の顔が赤い原因を絶対分かってる。