ゴールデン☆キャット

「はー……。」という大きなため息と同時に、桐生君は私の肩に項垂れた。


肩の重みでさえ愛しく思う。



「妬いて損した。」

「え!? 妬いた!? 桐生君が!?」



体を離して顔を覗き込むと、桐生君の顔はほんのり赤く染まっているように見えた。


唇を少し尖らせて、綺麗な顔が子供みたいな顔になっている。


……可愛い。



「あんま見てるとチューすんぞ。」



慌てて離れると桐生君に思いっきり笑われてしまった。



「飯食おうぜ。」

「え? でもお昼ちゃんと食べたんでしょ? ってか今何時!? 体育祭は!?」

「体育祭ならとっくに終わってるっつーの。 動いたら腹減った。」



まさかそんなに寝てるとは思わなかった。