ゴールデン☆キャット

もう私は出番ないしお昼は桐生君と食べる事になっているから、蒼たちは『帰るな。』と言って帰っていった。


スタンドにお弁当を取りに戻る途中、女の子たちの群れの横を通り過ぎた。


その群れの中心には桐生君と相浦君、それから知らない男の人が二人いた。


上級生から「先輩」と呼ばれているところからして、卒業生かな?


まー私には関係ないか。


お弁当を持って旧体育倉庫裏へ向かった。


旧体育倉庫裏のいつもの場所に座って桐生君を待った。


保冷バッグの中に入れているゼリーはキンキンに冷えている。


リクエストはゼリーだけだったけど、張り切り過ぎてお弁当も少し多めに作ってしまった。


卵焼きを美味しいって言ってもらえたのも凄く嬉しかった。


他のも美味しいって言ってもらえたらいいな。


甘いもの以外にも好きなものを聞いてみよう。


早く桐生君来ないかな。


女の子たちに囲まれてたから遅れてるのかもしれない。


それでも待ってるこの時間も幸せだと思えた。