ゴールデン☆キャット

琴ちゃん……。


二人の出会いってどんなだったんだろう。


そう言えば聞いた事ない。



「チョー遊んでる奴だと思ったけど違った。 綺麗な顔してても蒼は誠実だし、あの子だったそうかもしれないじゃん。」

「いや、まー……そうかもしんねーけどさ……。」



琴ちゃんの言葉にたじたじになる宗助君。


蒼は苦笑いを浮かべている。



「みのりが好きならそれでいいんじゃね? でも何かあったら直ぐ言えよ? な?」

「うん。」



蒼は見守っていてくれるタイプ。


どうしていいか分からなくなった時はいつも話を聞いてくれる。


けど私が落ち込んでいる時や泣いている時は「どうした? 何かあったか?」と声を掛けてくれる。


もしも蒼が居なかったら、私は中学卒業後高校には進学しなかったかもしれない。


引きこもりになっていたかもしれない。