ゴールデン☆キャット

頬に触れると熱かった。



「太陽のせいで顔が火照ってる。」

「太陽のせいね。 そういうとこ昔からかわんねーな。」

「そういうとこって?」

「バレバレの照れ隠しするとこ。」

「そういう事言わないでよ! 余計恥ずかしくなるじゃん!!」

「あはは、悪い悪い。」



蒼の胸を叩こうとしたら、笑いながら交わされた。


さっきよりも顔が熱い。



「ちょっと! どこが猫男なわけ!? 綺麗な顔した男の子じゃん!!」

「あんなチャラチャラした奴ダメだろ!!」



琴ちゃんと宗助君の言葉が重なった。



「何言ってんのよ! うちの可愛いみのりには、あれくらい綺麗な顔した男の子じゃないと釣り合わないでしょ!」

「男は顔だけじゃねーだろ! あんな女遊び激しそうな男認められっか!!」

「馬鹿じゃないの!? 人は見かけによらないって蒼で学習しなかったわけ!?」