ゴールデン☆キャット

「リレー本当に出るの?」

「あー……オッケーしてないけど、出るんじゃない?」

「いいの?」

「面倒くさいやつじゃないなら何でもいいよ。」



いつも通り桐生君は寝ていて、勝手に体育祭のリレー選手に名前を書かれていた。


確かにリレーは面倒くさい競技じゃないけど、責任が重いし目立つから絶対やりたくない。



「涼宮は? 何すんの?」

「綱引き。」

「え、そんだけ?」

「そんだけ。 だって運動神経よくないんだもん。」

「だからってお前……ずりー。 俺なんて三つも出んのに……。」

「寝てた桐生君が悪い。」



桐生君はリレー二つと騎馬戦に出る事になっている。


どれも大変そう。



「ちゃんと応援しろよ。」

「私の応援なんて要らないくらいみんなが応援してくれるでしょ。」

「そんな事言うなら俺も応援してやんねーから。」