学校に着くなりみんなからジロジロと見られたけどあまり気にせずにいられた。


隣を歩く尊がギュッと手を握ってくれていたから。



「おっはよー。」



いつもの笑顔で相浦君が声を掛けてきた。



「相浦君、先生を呼んでくれてありがとう。」

「役に立ててよかったよ。」



相浦君と話をしながら自席でスマホをいじっている笹野さんの姿が目に映った。


私が近付いた事に気付いていない笹野さんはスマホから目を離さない。



「おはよう。」

「おは__っ!?」



笹野さんは私を見るなり驚いた顔をした。


そして直ぐに怠そうな顔をした。


本当に分かり易い人。