「俺も一緒にいてやるよ。異端だかなんだか知らないが、話してみりゃほかの神と大して変わらねぇしな」

「私も。どうして今まで声をかけてくれなかったの?
きっと私たち、友達になれたわ」

サラマスとシルフェにまでそう言われ、ポックの目に涙の粒が盛り上がった。

けれど涙は見せたくないのだろう、慌てて乱暴にこすり、涙をぬぐったようだ。

その頬は染まり、嬉しそうにもじもじしている。

「あ、ありがとう………」

ポックは照れ隠しのように、あさっての方向を向いて、すごい勢いで飛び始めた。

「さ、さあ! 理の領域はこっちだぞ!」

「ポック、そっちは来た道だけど」

ディセルが苦笑しながら教える。

ポックは笑って頭をかいた。

ほんわかとした空気が流れていた。

ボリスだけが、真剣に考え込むような表情をしている。

そして再び一行が歩き出してから、そっとセレイアの肩を叩いた。

「セレイアさん、ちょっといいか?」

「はい?」