星の記憶のカケラは、なんとずっしりと重いのだろう。

それでも、なんとか立っていられる。大丈夫だ。

「みんな、大丈夫…?」

セレイアが弱々しく声をかけると、ディセルは「うん、なんとか」と頷き、ポックは平気そうにしていた。

「ポックはずいぶん元気ね」

「…いや、だっておいら、なんでか全部知っているから…」

「え?」

「…なんでもない。先を急ごう!」

ポックの呟きに、セレイアは注意を払わなかった。

この状況では仕方なかろう。

それほど重要なことだとは、思えるはずもなかったのだ。

レコンダムたちを追って、いつの間にか現れていた光る階段を、一行は駆けあがった。