正確には、「家らしき」ものはあった。

しかし、あまりにも原型を留めておらず、

辺り一面が、真っ赤に燃え上がっていた。

数分してから鳴り響く、サイレン。

消防士に、

「危ないから、離れて」

と言われた途端、ふと現実に戻った。




そして、




「家ぇぇえええええがぁぁぁぁあああああ゛あ゛あ゛あ゛あ゛」




何を思ったのか、僕は家の中に突進していった。