美羽side-


さっきからお世辞ばかり言ってくるこの男の子はいったいなんなのですか!

でも私の瞳と髪を綺麗だと言ってくれたことには嘘は無いのだと、彼の真っ直ぐな瞳をみたら一目瞭然だった


「私の名前は野々原 美羽です」


「野々原 美羽…お前があの噂の‼︎やっぱりそうか、まぁはじめに見たときからなんとなくそうなんじゃないかっておもってたが」


「う、噂って…なんですか」


「あぁ、こっちのはなし」


噂って私噂になるようなことしてないはずだけど…なんだろ
あ、そんなことよりも!


「あの、あなたの名前は」


「俺は大神 蓮だ」


「おおかみしゃんっ…ぁ」


か、噛んじゃったよ
ど、ど、どうしよう
泣きたくなってきたよ