「俺も不安だよ。もしバレて麻璃が停学になって、俺は退職でもいいんだけどさ。悪いよね。」

少し強く抱き締めた。
本当は「大丈夫だよ。」と、言ってあげるべきなんだと思うが、そんな余裕は存在しなかった。
お互いの先のこともかかっている恋愛だ。


「こんなに好きになっちゃうなんて誰もわからないよね。」
「私も、最初はそんなこと思ってなかった。」

照れくさくなってきて、少し笑いを零すと麻璃も笑ってくれた。

「…ぼーとしてきた。」
「ダメじゃん。あがるよ。」
「うーん。」

確かに、麻璃の頬が少し赤く染まりつつあった。
ゆっくりと立ち上がり、バスタオルで包んであげた。
そのまま着替えずに取り敢えずリビングへと連れて水を差し出した。

「大丈夫?」
「なんとか。」
「早く言わないとダメだろ。」
「ごめん。」

そう呟いて俯く彼女の髪にキスした。
それに答えて俺に引っ付いてくる。

「奏太さん。また一緒にお風呂入ろ。」
「あぁ、いつでもいいよ。」

暫くすると、具合も良くなり着替えてお互い一緒にベットで眠りについた。
麻璃は最後まで甘えん坊状態で、この一面を見るのは初めてだったせいでどうしたら麻璃が満足するかすごく戸惑ったけれども、やはり愛おしい。
こんな幸せが続くのが怖くて逃げたくなる。
でもそう思っているのは彼女もだからこそ、何故か安心感が溢れている。
こうして俺らの2日感が終わった。



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