今朝は一人で登校。毎日の恒例行事だったのに、一人で行くのは初めて。
自分が体調悪い時でさえも、けいちゃんは登校するときついてくる。「もういいよ」って言っても、無言で自転車を漕ぐ。
少し頑固なところもあるけど、それがけいちゃんの優しさだって分かってるから、申し訳無さでいっぱいだったけど、本音を言えば嬉しかった。
だから、どうして今日はけいちゃんがいないのか分からない。けいちゃんの家に行ってみたけど、既に学校へ行った後だった。
生徒会の仕事で忙しいのかな?それとも、先生に手伝わされてるのかな?
生徒会長で何でも器用にこなすから、誰にでもたよられるけいちゃん。
だから、きっとあたしにそのことを伝える暇さえないくらい忙しかったんだと思う。
疑問を抱いたのはその時だけだった。
でも、やっぱり淋しいよ…
いつも隣にいるはずの人がいないなんて
孤独を感じ、今にも溢れ出しそうな涙を堪えながら学校へ行った