三回目のデート



『じゃあ、後で姉ちゃんにかけ直させますんで……』

「あ……もういいよ、かけ直さなくて。この電話、なかったことにしてくれない?」

『え?いいんすか?』

「うん……明日にするから。それに一輝君。勝手に電話に出たなんて知られたら……映見、怒るだろ?映見のことを、いろいろ話しちゃったわけだし」

『……あは、それもそうっすね。後藤さん優しいー。オレ……惚れちゃいそうです』

「あはは、惚れられても困るけど」


 俺も、一輝君から裏情報を聞いてしまったからな。これは知らないフリをして、映見に黙っておいた方がいいだろう。

 誕生日は、明日訊こう。


『そんじゃあ、履歴から消させていただきますんで。
 明日のデート、楽しんで下さい♪』

「ありがとう。じゃあね」


 プッ……と、通話が切れた。