『なのにちょっとしてまた……姉ちゃんが元気なくなって。理由は言わなかったけど……原因は、後藤さんだったんすよね?』
「……あぁ。そうだよ」
俺のファンが、映見に妬みかかった時。映見に被害が及ばないように、映見のことは何とも思っていないと、本人の前でファン達に言ってウソをついた。
けど……
(先輩はっ、私をただの後輩にしか見てなかったでしょうけど……私は……先輩のこと……ただの先輩として見たことは……一度もないですっ)
泣きながらそう言う映見を目(ま)の当たりにして、やっと気がついたんだ。
映見が、俺と同じ気持ちだったということに……。


