『あ、姉は今風呂です。たまたま部屋の前を通りかかったら、着メロが聞こえてきたもんで。てっきり姉の友達かと思って取ったら……後藤さん、再び~♪』
「……そう。再び後藤さんでーす♪アハ」
俺も負けずにおどけた。
『……あ、そうだ!ちょうどいいや!
後藤さん、テレビ電話にしましょうよ』
「……は?」
映見とするならともかく、何で君と?と思った。
『姉の入浴シーン生中継~♪みたいな』
「いっ!……」
余計なことを言うんじゃない!!今の俺に、そういうことを想像させるなっつーの!!
「いーやっ、結構ですぅー!おかまいなくぅー!ハハハーッ!」
無神経な一輝君に沸き上がる怒りと、壊れそうな理性を、笑い飛ばして無理やり抑えた。
『いいんすかぁー?後藤さんったらジェン・トル・メンっすね~♪
ま、生中継は、もちジョークですけど♪』
と言って、ケラケラと笑いだした。
(今の俺にはな、そのジョーダンが通じないんだよっ!!)
怒りで震えるなんて、前にサッカーで相葉が絶対あり得ないミスをして以来だ。


