三回目のデート



『あ、姉は今風呂です。たまたま部屋の前を通りかかったら、着メロが聞こえてきたもんで。てっきり姉の友達かと思って取ったら……後藤さん、再び~♪』

「……そう。再び後藤さんでーす♪アハ」


 俺も負けずにおどけた。


『……あ、そうだ!ちょうどいいや!
 後藤さん、テレビ電話にしましょうよ』

「……は?」


 映見とするならともかく、何で君と?と思った。


『姉の入浴シーン生中継~♪みたいな』

「いっ!……」


 余計なことを言うんじゃない!!今の俺に、そういうことを想像させるなっつーの!!


「いーやっ、結構ですぅー!おかまいなくぅー!ハハハーッ!」


 無神経な一輝君に沸き上がる怒りと、壊れそうな理性を、笑い飛ばして無理やり抑えた。


『いいんすかぁー?後藤さんったらジェン・トル・メンっすね~♪
 ま、生中継は、もちジョークですけど♪』


 と言って、ケラケラと笑いだした。


(今の俺にはな、そのジョーダンが通じないんだよっ!!)


 怒りで震えるなんて、前にサッカーで相葉が絶対あり得ないミスをして以来だ。